日本のお札に描かれた肖像画【お金の雑学 No.014】
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日本だけでなく、世界中のお札にも
いろいろな人物の肖像画が描かれています。
これは、人間が「顔」を認識する能力に優れているため
これを利用した「偽札防止」が本来の役割であると
いわれています。
つまり、偽札に対する違和感をすぐに感じられる様に
人間が認識する事が得意な「人の顔」が描かれている、というわけです。
それでは、あなたにも馴染み深い日本のお札ですが
このお札に、今まで登場した肖像画の人物を
いったい、何人ご存知でしょうか?
今回は、現在までに日本のお札に描かれていた人物
全17名を、古い物から順に全てご紹介したいと思います。
【神功皇后】 1881年~1883年(1円札、5円札、10円札)
古事記に記された、紀元前の開化天皇の子孫。
日本初のお札の肖像画は女性だったのです。
【藤原道真】1888年~1943年(5円札、20円札、35円札など)
平安時代の学者。学問の神様とも呼ばれている人物。
【武内宿禰】1889年~1945年(1円札、5円札、200円札など)
大和朝廷が日本を統一した際、大きな業績をあげた人物。
【和気清麻呂】1890年~1945年(10円札など)
奈良時代~平安時代初期の公卿。
【藤原鎌足】1891年~1945年(20円札、200円札など)
飛鳥時代の政治家で、大化の改新の主要人物。
【聖徳太子】1930年~1958年(100円札、10000円札など)
推古天皇の元で節政として多くの施策を行った人物。
この後も、お札の肖像画として一番多く登場する人物でもあります。
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【日本武尊】1945年(1000円札)
「古事記」「日本書記」に登場する歴史上の人物。
【二宮尊徳】1946年(1円札)
江戸時代後期、農村の生産性向上に尽くした人物。
【板垣退助】1948年~1953年(50銭札、100円札)
「自由民権運動」の主導者。
「板垣死すとも自由は死せず」の名言で有名。
【岩倉具視】1951年~1969年(500円札など)
江戸末期から明治初期の政治家。
西郷隆盛や大久保利通らと明治政府を樹立した人物。
【高橋是清】1951年(50円札)
初代の特許局長、日銀総裁なども勤めた
日本の第20代内閣総理大臣。
【伊藤博文】1963年(1000円札)
長州藩の武士であり政治家。
日本の初代、第5代、第7代、第10代の内閣総理大臣。
【福沢諭吉】1984年~(10000円札)
慶応義塾の創始者であり、明治六大教育家の一人。
「学問のすゝめ」の著者としても有名。
【新渡戸稲造】1984年(5000円札)
明治から昭和初期にかけて活躍した教育者。
国際連盟事務次長として世界平和に貢献した人物。
【夏目漱石】1984年(1000円札)
明治時代の英文学者であり小説家。
有名著書に「我が輩は猫である」など。
【野口英世】2004年~(1000円札)
明治~昭和初期の細菌学者。
3度もノーベル医学・生理学賞候補となった。
【樋口一葉】2004年~(5000円札)
明治時代の歌人。肖像画に女性が使われたのは
最初の「神功皇后」以来、なんと123年ぶり。
いかがだったでしょうか?
これであなたも「お札の肖像画博士」と
呼ばれる様になるかもしれません。
これからも、どんどんと新しいお札は作られていくのでしょうが
そんな、新しいお札の肖像画には、いったい誰が登場するのでしょう?
「多分、あの人じゃないかな?」など
予想してみるのも面白いかも知れませんね。
参考資料:七十七銀行 金融資料館・man@bow
国立印刷局・Wikipedia
画像提供:PHGCOM©2008・Eclipse2009©2011/07/09・日本銀行©2006/08
Misongi・Eclipse2009©2011/07/02