円高の理由【お金の授業 73時間目】

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【ご注意】今回のお金の授業は、リーマンショック後の『1ドルが80円前後』であった頃を元にしたお話しとなっています

当時の日本は、バブルも弾け
リーマン・ショックで大きな被害も被りました。

そのため、円が買われる
「円高」の状態が長く続いていたのです。

今回は、バブルが弾けて
リーマン・ショックの被害を受けると
なぜ円高になるのか、について
わかりやすくお伝えしていければ思います。

そもそも “円高” とはなんのでしょう?

これは

「外貨に対して円の価値が高い状態ですよ」

という意味です。

対義語は「円安」ですね。

そして、この通貨レートというものは
必ず “どちらかが上がると、もう一方が下がる”
という仕組みになっています。

『円高=ドル安』と『円安=ドル高』は
必ずセットになっているというわけですね。

日本で「円高」と言うと、ほとんどの場合は
「アメリカドルに対しての価値」のことを指します。

しかし本当の「円」価値を知るためには
“世界中の通貨に対してどうか” を見る事も重要です。

「アメリカドル」に対しては円高でも
「ユーロ」に対しては円安、という事もあるのです。

ここまではよろしいですか?

それではこれらの点を踏まえた上で
お話を進めていきましょう。

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実は “円高の理由” はというものは非常に不明確で
「こうだから」という明確な理由はありません。

様々な事情が複雑に絡み合い
「円高」の状態を作りあげていくのです。

まず、通貨が強くなる理由の1つに
「国の強さ(国力)」があります。

ここでいう国の強さとは
「経済力の豊かさ」です。

経済全体に活気があり
新しい価値をどんどん生み出している国は
それだけ他国からも評価も上がりますので
その国の通貨の価値も上がっていきます。

では当時の日本はどうでしょう?

大きな賑わいを見せていたバブルは弾け
さらにはリーマンショックの影響で経済は不安定

決して国力が強かったとは思えませんよね。

実は当時の「円高」は
日本の国力を評価されていたわけではなく

アメリカやヨーロッパ諸国の経済が
日本のそれよりもさらに不安定であったため
「とりあえずの避難場所として日本円を買っておこう」
という理由で買われていたのではないかといわれています。

つまり国力に対してではなく

「仕方なくとりあえず円が買われていた」

というわけですね。

そしてもう一つの円高の要因は
『リーマンショックの被害の少なさ』です。

バブルが弾けたあとの日本は
「ゼロ金利政策」によって
金利がほぼゼロになってしまいました。

しかしリーマン・ショックにより
世界中のさまざまな国が同時に不景気になり
それらの国の金利も下がってしまったのです。

そんな中、日本はリーマンショックの被害が
比較的少なく済んだ国でもあったため

もともと円に集まっていた資金が
リーマンショック後に行き場を無くし
円高の底上げにつながったのではないかとも
いわれています。

また余談ですが、基本的に
輸出産業で成り立っている日本は
円の価値が高い(円高)と多くの企業が儲かりません。

そこで、日本銀行は「円」を売りに出し
代わりに「アメリカドル」などを買ったりしながら
円の価値を下げようと水面下で努力をしています。

これを「為替介入(かわせかいにゅう)」と言います。

こうした金融合戦ともいわれるやり取りが
世界中の市場で日夜行われているのです。

また当時の円高は

「日本にとって最後の円高になる」

とも言われていました。

高齢化や少子化といった大問題を抱える
今の日本に、もはやかつてのような
「伸びしろ」はありません。

世界中の『円を保有する投資家や企業』が
他国や仮想通貨などに希望を見出せば
瞬く間に円の価値は落ちていくでしょう。

多くの日本人にとって、あの円高は
本当に最後のチャンスであったのかもしれません。

それでは、また次の授業でお会いしましょう。

デノミとは?
[お金の授業 74時間目]

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2 Responses to “円高の理由【お金の授業 73時間目】”

  1. あしながおじさん たぬきちです(≧∇≦)b

    >外貨に対して円の価値が高い状態ですよ

    !?これすげーわかりやすいw
    円を基準に外貨に対してと考えれば言い訳ですね(≧∇≦)b

    >「円高=ドル安」と「円安=ドル高」は必ずワンセットとなります。

    (^^ゞまいど勉強になりますw

    >金融合戦

    確かに株取引の映像をみると、殺伐とした常に人が動いてるという印象を受けますね

    国のために戦ってるのはこの人たちだあったのか
    Σ(゚Д゚)

    >「最後の円高」
    ここで日本が何か強いアドバンテージを世界に見せ付ければ、日本はこの逆境をバネにできる!チャンスでもあるという事ですね

    例えば、新エネルギーのハイドロなんちゃらとかを海底からうんちゃらして、日本独自のエネルギー技術産業にするとか
    ↑すいません曖昧ですw

    他国にない何かが日本にあれば・・
    円の価値が高くても、その価値維持のまま輸出が成り立・・ちますかね?^^; ←早とちりが多いので

    • あしながおじさん より:

      たぬきち様

      いつも、コメントを残して下さり
      本当に有り難うございます。

      現在の円高の理由は、かなり複雑で
      本文でも述べましたが、個人的見解が多く含まれています。

      おそらく、専門家でも意見が割れるのではないでしょうか?

      ですが、為替の変動を気にし始めると
      グローバルなモノの考え方をする様になってきます。
      一番いいのは、外貨を実際に買ってみる事ですね。

      エネルギー産業では、確かに日本のテクノロジーは
      世界に誇る事が出来るレベルですが
      国力が無くなってしまえば、おそらく
      中国等の外資系企業に買収される事になるでしょう。

      そして、残念ながら「最後の円高」は
      ポジティブな意味ではなく
      「円に価値がある最後のチャンス」という意味です。

      資産を全て「円」で持っておられる方への
      注意・勧告という意味でお話しさせて頂きました。

      せっかく、コメントを下さったのに
      暗い話ばかりで申し訳ありません。

      また、ご意見を下さると幸いです。

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