リーマン・ショックとは?【お金の授業 72時間目】

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前回はリーマン・ショックを引き起こす要因となった
サブプライム問題についてお話ししました。

アメリカの住宅バブルに乗り
銀行などが低所得者向けのサブプラームローンを
大量に販売した結果

バブルが弾けて債券や
サブプライムローンの信用が無くなった

というお話でしたね。

今回は、その後に世界的な金融危機を招いた
“リーマン・ショック” のお話しです。

住宅バブルが弾ける少し前・・

当時のアメリカには
世界各地で大々的な販売活動を行う
とある証券会社がありました。

この会社は投資家などから預かった資金を
自分たちでさらに別の案件に投資をして
大きな利益を上げていくという会社でした。

また、その歴史も1850年からと非常に古く
信頼も厚い、とても大きな会社でした。

この会社こそが、かの有名な
『リーマンブラザーズ』です。

そして、時はアメリカ住宅バブル全盛期、

リーマンズラザーズは「サブプライムローン」の
債券を混ぜた(証券化された)金融商品を
数多く販売し、その業績を伸ばしていました。

証券化された金融商品とは
いろいろな投資案件が混ぜられてできた
金融商品の事です。

いろいろな投資案件が混ぜられた金融商品とは
例えば・・

・インドの株30%
・アメリカの国債40%
・サブプライムローンの債券30%

といった具合に、いくつかの案件に
リスク分散された状態で売られている
投資商品の事です。

そんな中、当時はアメリカの住宅バブルのおかげで
「サブプライムローンの債券を含む金融商品」は
利回りの良い優良商品として出回っていました。

こうしてサブプライムローンの債券を含んだ金融商品は
さらに他の金融商品とも混ぜられ
次々と世界中へ広まっていったのです。

そしてこの金融商品が
広く世界中に行き渡ったまさにそのタイミングで
アメリカの住宅バブルが弾けたのです。

世界中にばらまかれた
「債券」や「サブプライムローン」

そして「混ぜられた金融商品」は
一瞬にしてその信用を無くしました。

これにより、多くの投資家たちが
多額の損害を被っただけでなく

問題の原点である
アメリカ経済そのものへの信用に加え
アメリカドルへの信用下落へと
繋がっていったのです。

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また、この一連の騒動を見て
連鎖的に被害を被ることを恐れた
世界中の投資家たちが

一斉に「債券」や「株」といった
実態のない金融資産を次々と現金化し始めたため
世界中の様々な国の株価が大暴落。

こうして世界中の市場が大混乱となり
世界的な金融危機という
最悪の事態を招いてしまったのです。

この事態を受け
問題の商品を世界中にバラまいていた
リーマンブラザーズの経営は
かつてないほどの危機を迎えていました。

この時点でリーマンブラザーズは
自分たちでは事態を収拾することが不可能なほどに
事態が悪化してしまっていたために
ワラにもすがる思いで国に助けを求めたのです。

しかし、アメリカはこれを拒否しました。

こうしてどうする事も出来なくなった
リーマンブラザーズは
歴史上類を見ない “64兆円” という
多額の負債を抱えたまま倒産してしまったのです。

その後、リーマンブラザーズが世界中にバラまいた
「債券」や「金融商品」は、ただの紙くずとなりました。

それらを保有し、資産を運用していた
世界中の銀行や投資家たちは大損害を被り
その影響は世界中の様々な所にまで飛び火していきます。

世界中の金融界はパニックに落ち入り
さらには世界の金融のバランスまで
おかしくなってしまったことで

ついには一般の家庭にまで影響を及ぼすほどの
世界的な経済不況をも招いてしまったのです。

これがかの有名な
『リーマン・ショック』の全貌です。

日本からすれば、遠くアメリカでの出来事の様に思われますが
実は日本にも様々な影響がありました。

日本の著名な銀行である
『三菱東京UFJ銀行』や『みずほ銀行』なども
何百億円規模の「サブプライムローン関連の証券」を保有していたため
世界中の投資銀行と同じく大損害を受けました。

また、アメリカドルの信用が急激に下がったため
日本円が買われてあっという間に円高となり
輸出で収益を上げる多くの日本企業の利益が激減

これを受け、リストラや派遣切りなどが社会問題となり
さらには倒産する企業まで出て来てしまったのです。

日本全体では、このリーマンショックの影響で
およそ2兆円以上の損害を被ったといわれています。

例え他国で起こった問題であったとしても
経済はこうして様々な形で
世界中が複雑に絡み合っているのです。

遠く離れた自分に全く関わりのないと思える
アメリカのたった1つの証券会社が
あなたの身近な暮らしにまで
大きな影響を与えている場合もあるというわけですね。

これを機に、少しでも経済に興味を持って頂ければ幸いです。

それでは、また次の授業でお会いしましょう。

円高の理由
[お金の授業 72時間目]

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2 Responses to “リーマン・ショックとは?【お金の授業 72時間目】”

  1. コメント周りの効果は確実に!@たぬきち より:

    あしながおじさん たぬきちです(≧∇≦)b

    >ファンドとは、いろいろな投資案件が
    混ぜられて出来た金融商品です。

    なるほどそういう意味だったんですね(^^ゞ

    それらに問題となったサブプライムローンが含まれていたため大きな問題へと発展していったという事ですか・・

    ファンドってのがまとめてる商品って事は
    問題となる部分だけ切り離しとかできなかったんでしょうかね・・

    • あしながおじさん より:

      たぬきち様

      いつもコメント有り難うございます。

      非常に申し訳ありませんが「ファンド」は
      「資金を集めて機関投資家等が代行運用する金融商品」
      という意味ですので、正しくは
      「証券化された金融商品」です。

      流動性を上げる為やリスクを分散する目的で
      債券を証券化をしてバラまいていた訳ですね。

      たぬきちさんのご指摘で
      間違いに気が付きました。有り難うございます^^

      また当時、サブプライム関係の商品は
      世界的にも「ローリスク、ハイリターン」な商品と
      高い評価を受けていたので、切り離そうとは
      思っていなかったのではないかと思われます。

      今は、結果を知ってしまっているので
      そうは思いませんが、当時だったら
      私も間違いなく、購入していたと思います。

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