対GDP比とは?【お金の授業 69時間目】

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あなたも一度は耳にした事があるかと思いますが
TVや新聞などに度々登場する “対GDP比”

「お金の知識」を学んでいく際には
経済を同時に知る事でさらにその面白みが増します。

そこで、今回はこの “対GDP比” というものを
わかりやすくお伝えしていきたいと思います。

まず「GDP」とは「Gross Domestic Product」の略で
日本語で「国内総生産」という意味です。

もう少しわかりやすく言いますと・・

「国内総生産(GDP)」とは

“その国の新しく生み出されたモノやサービスが
どのくらいの価値があるのか、という数値を金額で表したもの” です。

また、GDPは「その国の生産力」も表しており
この数値はその国の景気を計る際に使われます。

さらにこの数値は、基本的に1年ごとに算出されますが
用途により、半年や4半期などで算出される事もあります。

また「GDPが伸びている」という事は
「その国の経済が伸びている」という事です。
(GDPの伸び率=経済成長率)

1つご注意頂きたいのは、この数値は日本の企業であっても
海外で生産されているモノは含まれていません。

これらは「GND」(Gross National Product)
「国民総生産」として計上されます。

以前は「海外と比べて日本はどうなのか?」という
「GND」を重視されていましたが

現在は、国内の景気が重視され
「GDP」が使われる事が多くなりました。

ちなみに、012年度の日本のGDPは
およそ「519兆円」

これは国民一人あたりが「約400万円」の
新しい価値を世の中に生み出したという事です。

ここまでで「GDP」を
なんとなくご理解して頂ければOKです。

それでは “対GDP比” です。

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この新しい価値「GDP」に対して
その分野の金額が何%に当たるのか?

この比率が “対GDP比” です。

ではなぜ、この比率を知る必要があるのでしょう?

例えば、日本の「総医療費」

つまり国民みんなで使っている
医療費の合計は年間でおおよそ「33兆円」です。

これは「GDP」の「約8%」に当たります。

では「約8%」という数字は
他国と比べてどうなのでしょうか?

実はこの「約8%」という数値は
先進国の中で見ると非常に低い値なのです。

(平均は8.9%、1位のアメリカは16%)

しかしこれだけでは

「日本の総医療費の割合は他の国に比べ低い」

という事しかわかりません。

それでは医療に関する他のデータを見てみましょう。

GDPの伸び率は経済成長率、というお話をしましたが
現在の日本のGDP伸び率はほぼ横ばいです。

そしてあなたもご存知の通り
今の日本は世界に類を見ないほどの
「超高齢化社会」へと向かっています。

「高齢化率」で見た場合
先進国の中で日本はダントツの1位です。

そして「日本人が病院にかかる平均日数」は
アメリカの4倍

また、お医者さん一人当たりの診察件数も
アメリカの4倍です。

あなたも「医者不足」といったニュースを
良く耳にされる事でしょう。

それでも日本は、医療技術が
非常に高い国でもあります。

世界的に見てもCTやMRIといった
高度な医療機器が充実している国です。

ここまでいくつかのデータを挙げてみましたが
一度、整理してみましょう。

・対GDP比は低い

・経済成長率はほぼ横ばい

・高齢化率が高い

・平均在院日数は高い

・お医者さんの数は少ない

・医療技術は高い

これらのデータを見てみると
日本という国の医療は
「不安要素の方が多い」ということがわかります。

対GDPの比率が低いだけであれば
「医療技術が高く、国民の医療費負担も少ない国」
と捉えることもできますが
それ以外の大きな問題点が2つあります。

それは

・経済の伸び率は止まっているのに高齢化が進んでいる

・病院に気軽に通う人が多いのにお医者さんが少ない

この2つです。

こうして見ていくと、今後の日本の医療の
どこを変えていかなければならないのかが
明確に見えてくるのです。

つまり、国という大きな組織の
複雑な問題を解決するためには
今回ご紹介した “対GDP比” といった

“世界の基準を元にした客観的なデータ”

が必要不可欠であるというわけですね。

それでは次回は、この “対GDP比” に関する
少し「ゾッ」とする日本のお話をお届けします。

それでは、また次の授業でお会いしましょう。

日本の借金
[お金の授業 70時間目]

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