デノミとは?【お金の授業 74時間目】

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デノミとは

日本人にはあまり聞き慣れない言葉ですが、デノミとは「デノミネーション」の略で、日本では “通貨単位を変更する” という意味で使われています。

これは本来、急激なインフレなどで通貨の表記が大きくなり、計算や記帳が大変なので「表記を小さくしよう」という狙いがあります。

(逆に表記を大きくするケースもあります)

近年ですと2011年9月のイラクで、このデノミが行われています。

この時には、イラクの通貨「ディナール」に対し”1000ディナール” が、新通貨では “1ディナール” と表記される様になりました。

*当時の1ディナールは、日本円でおよそ300円

こうした事態に対し、その当時の世界各国のメディアは「イラク通貨 デノミで紙くずに」と大きく報道していました。

この “紙くず” という表現は、イラクの通貨ディナールを持っていた人たちに

「新表記になった新しい通貨と交換しなければ、あなたの持っているディナールは “紙くず” になりますよ」

という事を伝えるものです。

またこの少し前の2009年には、北朝鮮でも『1/100に表記を変えるデノミ』が行われたのですが、このときはイラクの場合とは違い、何とも身勝手な “ある条件” が付いていたのです。

そんな身勝手なある条件とは・・ “新通貨の交換には上限を設ける” というもの。

つまり「古い通貨と新しい通貨との交換は○○までしかできません」という上限を国が勝手に決めた、ということです。

さらに北朝鮮のそれは「一世帯当たり10万ウォンまで」という、何とも独裁的で無慈悲な交換条件でした。

加えて恐ろしい事に、交換額以上のお金を持っている人は、なんと “強制的に政府が没収する” というおまけまで付いていたのです。

ここまでのお話だと「さすが北朝鮮らしいやり方だ」と思われる人も多いかもしれませんが、実はこれは北朝鮮に限ったお話ではありません。

実はこの日本でも、過去、昭和2年と21年に北朝鮮の様な “条件付きのデノミ” を行っています。

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このときの新貨幣への交換比率は1対1でしたが、日本政府はデノミを行う前に、まず国民の預金を封鎖しました。

これは、国民が勝手に貯金を下ろさない様にするための処置です。

そして「2週間以内に銀行へ出向き、新通貨と交換する手続きを行って下さい」と呼びかけ、さらには北朝鮮と同じ様に “新通貨の交換額に上限” を設けました。

上限を超えたお金は、さすがに没収はしませんでしたが、強制的に「預金すること」を命じられました。

そしてその後・・・日本政府はあろう事か、その預金に対し”最大で90%という財産税” を課したのです。

真意のほどは定かではありませんが、この時の日本の対処は、デノミの本来の意味である「計算をしやすくするため」ではなく、当時、取り締まりに苦労していた『ヤミ取引』で『不正に大きなお金を稼いでいた裏組織』から、その裏金を徴収するために行われたものであるともいわれています。

しかし、こうした政府の事情の巻き添えを喰う形で、真面目な一般庶民や多くの真っ当な資産家や投資家も、そのほとんどの財産を失ってしまう結果となったのです。

そして近年の日本でも、2009年当時の内閣総理大臣であった鳩山首相が「デノミを検討していた」という事実はご存知でしょうか?

このときのデノミは実際に行われる事はありませんでしたが、日本の財政状況は現在、鳩山内閣時代とは比べものにならなほど悪化しています。

つまり現在の日本は「過去の日本で行われた様な”恐ろしい条件付きのデノミ” が絶対に行われないとは言い切れない状態」ということです。

そして、もしそんな『最悪の事態』を迎えたときには、あなたの大切な資産はあなた自身が守るしかありません。

これからは、あなたの大切な資産や将来、そして大切なご家族を守るためにも、今までは当たり前だと思っていた “お金” や “貯金” というものの在り方を、今一度、きちんとお考えになられてみてはいかがでしょうか?

それでは、また次の授業でお会いしましょう。

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